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ニキビはmTOR1活性化、FoxO抑制が本態です :ストレスはmTORC1活性化してFoxO抑制

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ニキビの本態は、

皮脂の過剰分泌とそれに引き続く 毛穴の閉塞、そして炎症といわれてきました。

 

最近これらの現象の大元は皮脂の過剰分泌であると指摘する声が多くみられます。

皮脂の分泌を制御する機構はいろいろあるのですが、

今回は皮脂分泌を根本から制御する2つの因子について解説します。

 

mTORC1(哺乳類ラパマイシン複合体標的蛋白質1)は

ラパマイシンという抗生物質のターゲットになる蛋白質で

全身の栄養状態のセンサーです。

 

高糖質食、インスリンなどの刺激で活性化されて

細胞の増殖、蛋白や脂質、そして皮脂の分泌を促進します。

 

FoxOは、インスリンで不活化する転写因子でストレスに対する抵抗性を高めます。

また低栄養、運動、ビタミンA、B、Cで活性化し、

貴重なエネルギーを生命維持に重要な脳や心臓などに使うほうに促すため、

皮脂分泌は抑制されます。

 

 

したがってニキビ対策として、

高糖質食を避けてmTORC1の活性を抑制し、

ビタミンA、B、Cの内服やスキンケアで摂取すればいいということになります。

 

 

ストレスがかかると皮脂分泌は増加します。

今までは、ステロイドホルモン(コルチゾール)、男性ホルモン、アドレナリン

そしてサブスタンスPなどがストレスにより増加し

皮脂分泌が増加するといわれてきました。

 

最近、ストレスがかかると、IGF-1受容体が活性化し

その結果mTORC1が活性化することが明らかになりました。

 

mTORC1はタンパク合成、血糖上昇、など全身の代謝を盛んにして外からの脅威やストレスに備えよう

という反応を起こすわけです。

 

ストレスに対応するには全身のエネルギーが必要になるのです。

そのため、皮脂分泌も促進・増加して、

ニキビ赤ら顔が発症、悪化してしまうのです。

 

 

このような状態は体に負担がかかり、

ストレスが継続すると疲れ、倦怠感、艶のない肌にニキビが出現してしまうのです。

 

上のフローチャートを見ると

ニキビ赤ら顔対策には

  • ビタミンABCを使用したスキンケア、
  • 食生活の改善
  • ストレス対策

これらがカギになります。

 

 

 


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