酒さ(赤ら顔)の方が食生活を改善して体重4.5キロ低下して症状が大幅に改善した
という話をしました。
この病気の原因はよくわからないのですが、
原因として皮脂、アクネ菌などが存在していうことは間違いありません。
なぜそれが酒さ(赤ら顔)につながるのかがわからないのです。
酒さ(赤ら顔)は炎症という現象を反映したものです。
実は皮膚には、自覚できない穏やかな炎症が常に起きていて
メラニン産生、皮脂分泌、そして細胞の増殖などを制御してるのです。
インターロイキン1(IL1)というサイトカインは炎症を引き起こす作用を持ちますが
皮脂腺細胞、表皮細胞は常にIL1を産生しています。
皮脂は常に皮膚の表面に分泌されていますが、毛穴の中の皮脂には常に
皮膚の常在菌であるアクネ菌が存在しています。
アクネ菌は皮脂を餌にしていますが、そのためにトリグリセリドをいう中性脂肪を
オレイン酸やパルミチン酸などの遊離脂肪酸という酸に分解します。
これらの遊離脂肪酸が表皮細胞からのIL1の分泌を促進して、毛穴に一致した弱い炎症を起こします。
この炎症の意義についてはまだよくわかっていないのですが、
毛穴の出口を広くして毛穴が閉塞しないという作用を目的としているようです。
その結果、毛穴が開いて目立つという美容上の問題が発生してしますのです。
ストレスや高脂質食、高糖質食は皮脂の分泌を増加させて、アクネ菌を増加させて、炎症が激しくなる。
鏡をみて憂うつになるという、Never Ending NIKIBI AKARAGAO Story が始まってしまうのです。
がっちり食事制限できる人、ストレスをうまく消去できればいいのですが、なかなかうまくいかない場合もあります。
炎症をうまく抑えるコツ、皮脂分泌を抑えるコツについてこれからお話しします。