地下に移動しての第二会場GO ONでは、
パナソニック株式会社 アプライアンス社デザインセンターが、日本のモノづくりの原点を探る新たな家電デザインを研究するプロジェクト「Kyoto KADEN LAB.」を発足し、その第一弾として、京都の伝統工芸を受け継ぐ若手ユニット「GO ON」とコラボを結び作り上げられた作品が展示されています。
日本の伝統工芸とエレクトロニクスの融合。
「朝日焼」のお湯を沸かす湯盤。
網香炉、
軽くて高剛性だが、加工が極めて難しいチタンを編んで出来ています。持ち上げると、センサーが反応して、約45度の熱源でアロマや香水を温め、香が楽しめる構造になっています。
チタンは熱伝導性が低いため、手に持っても熱くならない。
素敵な竹工芸にLEDが設置されている照明。これは欲しいと思いました!!
月灯
LEDペンダントライト。透明なアクリルの塊の上部に光源となるLEDを設置しています。
水甬
テーブル下のIHユニットから非接触電源を使い、中の小さなステンレスの粒を使って、冷やしたり、温めたりすることが出来ます。お酒を冷やしたり、熱燗にしたりできるわけです!!
織の響
西陣織に使う金箔と銀箔の糸をセンサーとして使用し、表面を触るだけで音が出ます。手で触れることで、視覚、聴覚、触角を同時に刺激にすることが出来ます。
「GO ON」とは、
京都伝統工芸の後継者によるクリエイティブユニット。2012年、伝統工芸を「技」と「素材」に解体し、様々な企業やクリエイターに提供する新しい「モノづくり」に挑戦することを目的に結成されました。
「GO ON」の名称は、受け継がれてきた伝統を継承する意思と、先代たちへの「御恩」の意が込められているそうです。
この「GO ON」の中に、去年もFuorisaloneに参加されていた中川木工芸の中川周士さんと、開花堂の八木隆裕さんがいらっしゃいますね。
第三会場では、Panasonicとブレラの学生のコラボ・プロジェクトが展示されていました。とにかく大掛かりな素晴らしい展示会でした。今回のFuorisaloneで、「telling a story」賞を受賞されていました。
素晴らしい日本の美意識を世界中の人々に、もっともっと知ってほしいですよね。