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高濃度ビタミンA・B・Cのカクテル導入は、シミレスの肌を実現します。 

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ビタミンA、B、CはFoxOを活性化して皮脂分泌抑制作用、

美白作用を発揮することはすでにお話ししました。

 

FoxOを活性化するということは共通なのですが、

それぞれのビタミンの作用点は微妙に異なっています。

 

例えばビタミンCは美白作用が有名です。

これはメラニン産生の最初のステップのDOPAという物質の酸化を抑えたり、

DHICAを抑えたりすることによるものです。

 

また高濃度でチロジナーゼというメラニン産生の鍵となる酵素の合成を抑制したり

できてしまったメラニンを還元して無色化することによるものです。

 

なぜ、ビタミンCがチロシナーゼやMITFの発現を抑えるのか、

FoxO3という転写因子が報告される前に論文を読んだときはわからなかったのですが、

FOxOを活性化し、エネルギー産生を極力抑えようという反応が起きたと考えれば、理解できます。

メラニンの産生もエネルギーを使用するのです。

 

 

ビタミンB3は、メラノサイトで作られたメラニンがケラチノサイト(表皮細胞)に

移送されるのを抑制して美白を実現します。

この作用はトラネキサム酸と同じですね。

おそらくチロジナーゼ合成も抑制するのでしょう。

 

ビタミンA(レチノール、レチノイン酸) の美白作用は、

FoxOの活性化によるチロジナーゼやチロジナーゼ関連タンパク1番という

メラニン産生にかかわる酵素の合成の抑制によるものです。

あと、表皮細胞の代謝促進と角層のコンパクト化も美白に寄与しているのでしょう。

 

ですからこれら3つのビタミンを併用してスキンケア、導入すれば、

きわめて美白作用が発揮されます。

 

理論上はチロジナーゼ、チロジナーゼ関連タンパク1番(TRP1)が関与するステップを

ビタミンA、B、Cがブロックする以外に、

それぞれのビタミンがメラニンの移送などをおさえて

より強い美白作用を発揮するのです。

またビタミンCは成熟したユウメラニンを還元して

瞬時に無色化をある程度実現します。

ビタミンB2やB3はグルタチオンレダクターゼを活性化してビタミンCを還元して

ビタミンCの作用を強化します。

 


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